当社のインテグレーション事例を例に導入費用に関するご説明をいたします。
当社の実績では、ここ最近は自動車部品製造工場、住宅設備機器製造メーカー、半導体・電子部品製造メーカーなど、モノづくり工場への導入支援が増えています。
(1)標準的な機器構成
これらの工場への導入事例で多くの場合、初期導入は、AMR(搬送)ロボット4台〜5台程度でシステムを構築するケースが多く見られます。MiRの特徴としてAMRを増車するなどのシステム拡張がとても簡単にできるというのも、4〜5台のミニマム構成でスタートされるケースが多い理由かと思います。
移動ロボットを効率的に活用するために、移動式のカートを牽引して搬送するシステム化を例に標準機器構成をご紹介します。
カート活用システムは、カート(台車)の下に潜り込み、ドッキングすることで積載物をカートごと搬送します。棚、からくり、パレット等、カート上には様々なものを自由に載せることができるため、どのような用途にも対応できる最も柔軟なトップモジュールです。
カート活用システムの例
【標準的な機器構成(搬送ロボットシステム)】
・AMR(搬送)ロボット × 4台
・トップモジュール(カート牽引機能) × 4台
・移動式カート × 10台
・自動充電器 × 1台
・運行管理システム(Fleet) × 1台
・システムインテグレーション費用(設計、組立)
⇒ 上記構成の場合、機器費用として、2,500万円~3,000万円程度の構成となります。
(2)システム導入にかかる費用
AMRシステムの導入には、搬送ロボットシステムなどのハードウェア費用の他に、現地立上げ調整費用が必要になります。
この現地立上げ調整費用(システムアップ費用)が、メーカーによっては1,000万円程度かかるケースがあるようです。これは、システムエンジニア複数人が、お客様工場へ出張し、数日かけて複雑なシステム構成を現地で設定調整する必要があるからかと思います。
弊社が販売するMiRは、この現地調整費用を低く抑えることができるという大きな利点があります
現地立上げ時に必要なマップ作成、走行ジョブ作成などのオペレーションは、GUIインタフェースでとても扱いやすいため、エンドユーザ様がご自身でセットアップされるケースがほとんどです。
私たちSIerが上記カートシステムのセットアップまで担当、現場導入はお客様という切り分けにより、現場導入にかかる委託費用を抑えられるという、他のAMRメーカーとは違う使い易さがあります。
当社では、お客様のご要望によっては、スーパーパイザーを派遣して現地立上げ支援を行い、現地調整はお客様ご自身で行うという対応もいたしております。
価格は実現したいアプリケーションや使用する周辺機器等によって大きく変動いたしますので、下記お問い合わせフォームより個別にお問い合わせをお願いいたします。
http://www.idec-fs.com/mir/contact/